東京の大規模接種会場に母を連れていった。
　ワクチン接種に行くために、電車に乗って行った結果感染してしまうと本末転倒なので、車で行った。
ちなみに接種会場の中は、今年になって行った全ての場所で最も「密」であった。

　東京の大規模接種会場は日本の都心中の都心の大手町にあるので、駐車料金にビビりながら乗り込んだ。

　あいにくの雨ということもあり、少し離れた少し安めの場所に停めて最後は歩くという作戦が取れず、大規模接種センター至近のビルの駐車場に車を駐めることにした。
　そのビルの駐車場の入り口に金額表示は全くなかったため、清水の舞台から飛び降りる感じで駐車場に突っ込んだ。

　入り口からは、警備員の方が地下に誘導してくれ、地下では別の警備員が誘導してくれるという丁寧さだ。
　こりゃ、相当高いぞ！、と覚悟。
　ちなみに、地下の駐車場は閑散としていて、同時間帯にこんな場所に車を駐めるような変わり者はいなかったようだ。

　金額が分からないまま車を停め、母は無事に3回目の接種を終えた。

　とにかく早く車を出したい一心で、母を急かして駐車場に戻り、精算機に半券を挿入した。
　金額は「600円」だった。停めていた時間は50分くらいだったと思う。

　精算機に100円玉と500円玉を入れた。
　500円玉が返ってきた。
　再び500円玉を入れるが、またまた返ってきた。
　何度やっても500円玉は返ってくる。
　一度取り消しして、100円玉も回収し、再び100円玉と500円玉を入れるが、また500円玉は返ってきた。

　次の人が来た(←他にも駐めていた人がいた！)ので、一度後ろに下がり、精算機を譲ることにした。
　精算機から離れてみて分かったのだが、「新型500円玉は使えません」という張り紙が小さく貼ってあった。

　自分の持っている500円玉が新型かどうかは知らないが、多分新型なのだろう。
　っていうか、いつから新型500円玉なんてものが出てきたのだ？
　自動販売機が韓国のウォンと誤認するから500円玉を作り替えるとか言っていた気がするが、それは20年くらい前だったような気もするし…
　すっかり現金決済を止めてしまった私にはチンプンカンプンである。
　ちなみに、この精算機では現金以外の精算ができない。

　財布を見ると、100円玉が4枚と5000円札1枚と10000円札1枚が入っていた。
　元々使っていた100円玉1枚を足しても100円玉は500円分しかないので使えない。
　1000円札以外の札が使えるのかどうかは分からなかったが、100円玉1枚と5000円札を突っ込んでみた。
　5000円札は返ってきた。
　次に、無理だとは思うが、100円玉1枚と10000円札を突っ込んでみた。
　10000円札は返ってきた。さもありなん。

　仕方がないので、精算機に付いている呼び出しボタンを押してみた。
　無反応。
　何回押しても無反応。

　そういえば、、、警備員が何人もいたということを思い出し、その辺りを探してみた。
　一人の警備員さんを見つけ、事情を話すと、「5000円札も10000円札も使えるはずだ」と言っている。
　「何度やっても使えなかった」ことを伝えると、精算機まで一緒に来てくれて、警備員さんの手で精算機に5000円札も10000円札も挿入してみたが、当然返ってくる。
　「多分お釣りがないのでしょう」と警備員さん。
　それならそういう表示が精算機上に欲しいところである。

　地下の少し離れたところに別の精算機があるとのことで、そちらに誘導された。
　半券を挿入してみた。
　金額は「900円」だった。
　おいおい金額が上がっとるぞっ！

　警備員さんが「私が立て替えましょうか」というものの、その警備員さんが「300円」を取り戻せなさそうな気がするので、自分で払うことにした。
　だいたいこの珍騒動を警備員さんが話しても、駐車場側が納得する気がしない。

　かくして、50分で900円というボッタクリにあったのである。
　東京というところは恐ろしいところである。

　私の地元は、1日駐めて800円の駐車場が高いと感じるようなところである。

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